結構前の話しになりますが、マキタフェアーなるものに行って来ました。マキタの営業所で開催されるこのイベントには毎年結構な人数の方々が参加しています。
このイベントに向けてマキタも色んな売り込みたい工具や新製品を展示してちょっとしたセール品なんかも陳列させていました。
そこでちょこんと片隅に置いてあるコーヒーメーカーの形をしたものを発見しました。表示を見てみるとマキタのロゴが入っているではないですか。
マキタの営業マンに「これ何?」と聞くと
営業マン:「新製品の充電式コーヒーメーカーです。いかがですか?」
いかがですかの前にコーヒーメーカーなのであれば展示するだけじゃなくて実際にコーヒーを作る所をデモすれば良いのにと思いながら、またちょっと違う方向に目がいくと違うメーカーのコーヒーメーカーでコーヒーを作っているじゃありませんか。
私:「いかがですか?じゃなくてせっかくコーヒーメーカーなんだからこのマキタフェアーで提供するコーヒーを缶コーヒーとか他のメーカーのコーヒーメーカーで作るんじゃなくて、このマキタのコーヒーメーカーで作れば良いんじゃないの?」
営業マン:「ん~~~。まあそうなんですが・・・。」
なんか妙に歯切れが悪い返事が返ってきました。
マキタの新製品、充電式コーヒーメーカーの性能
さらに深く話しを聞くと、このマキタの充電式コーヒーメーカー、米国かどこだったか忘れてしまいましたが海外で既に販売されているもので、それを日本でも販売する事になった商品なんだそうです。
マキタの営業マンの反応を歯切れの悪いものにさせている最大の要因は、この充電式コーヒーメーカーを使ってコーヒーを作ろうと思っても一杯作るのにかなりの時間と手間隙を要してしまってマキタフェアーのように多数の参加者に振舞うのには限界があるそうでデモすらしていないそうです。
確かにカタログを確認すると一杯を作るのに18Vの充電バッテリーだけを使用する時は1杯150mlを作るのにドリップ時間に約7分掛かると記載されています。
しかも18Vの3.0Ahの充電バッテリーだと一回の充電で2杯分、4.0Ahで2.6杯分、5.0Ahで3.3杯分しか作れないという代物。
もっとさらに突っ込むと本体に一度に入れれる水の量は1杯分の150mlしか入らないみたいで・・・。
私:「ダメじゃん!!」
営業マン:「・・・。」
個人的にダメじゃんと言いながらもこの充電式コーヒーメーカーを活用できるような場面や場所ってどんな時、どんな場所だろうと頭の中で考えてみましたが、全然思いつきませんでした・・・。
ACアダプタを併用すれば時間短縮になるといってもマキタで売り出すコーヒーメーカーの最大のメリットは充電バッテリーで作れて電源が必要ないという部分が活用できなければ、普通に市販されている各メーカーのコーヒーメーカーの方が魅力的だし・・・
キャンプや登山といった電源が取れない所で活用しようと思っても1個の充電バッテリーで2~3杯程度しか作れないのであれば電源が無い所でも使えるといったメリットも無いし・・・
本命の建築現場で使うにしても普通に缶コーヒーとか買いに行った方が手間隙掛からないし・・・
私:「ん~~~~。どんな人に売れるのかね?」
営業マン:「ん~~~。」
なんか微妙な空気にしてしまいました。
まとめ
私、個人的な最終結論としては使い勝手が良いかと問われれば明らかに悪いです。なので活用するという方向性で言えばどんな場面であっても活用出来ないであろうという結論に達しました。
あえて誰に、このマキタの新製品の充電式コーヒーメーカーが売れるのであろうかと考えた時に唯一買いそうな人と言えば生粋のマキタファンくらいかなというのが私の結論です。
もしあなたが生粋のマキタファンで充電式コーヒーメーカーが気になるという方であれば是非参考にしてみてください。
*参考
マキタ 充電式コーヒーメーカー [ CM500DZ ] 18V・100V本体のみ / (バッテリ、充電器なし)
しかし未だに理解出来ないのは海外で先行販売されていてそれを日本でも売り出すという事は海外ではある程度実績があるから日本でも売れるという考えで売り出したと思うのですが、海外では一体どのような人がどのような場面で使用する為に購入されているのか・・・
今でも私の中で謎です。
スポンサードリンク