土のう袋の種類、サイズ、素材、使い方等の特徴をわかりやすくご紹介

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土のう袋という言葉を良く耳にするかと思います。土のう袋の中に土を入れて災害対策として用いたり、側溝のどろ上げの際に上げた泥を入れる為の袋として用いたりと、比較的万能な工業用の袋が土のう袋です。

 

日常的に土のう袋を用いる機会はいくつかあるかもしれませんが、土のう袋に関して詳しい方って正直、数多くはいないのではないでしょうか。

 

個人的にわかっている範囲で土のう袋の特徴を紹介しようと思いますのでご覧になられた皆さんの参考になってくれれば幸いです。

 

土のう袋とは

 

そもそも土のう袋ってなんでしょう?

 

土嚢(どのう)は、布袋の中に土砂を詰めて用いる土木資材のこと。適宜、土砂を詰め袋を縛り積み上げることで、水や土砂の移動を妨げることができることから、水害時の応急対策や土木工事全般に用いられるほか、爆発物の処理、銃弾や砲弾破片を防ぐ遮蔽物などにも用いられる。砂を詰める場合には砂嚢(さのう)ともいう。
引用元:ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%9F%E5%9A%A2

 

土のう袋は読んで字のごとく「土」を入れる為の袋です。活用方法は土のう袋の中に土を入れて使用する場合もあれば空の土のう袋の中に土を入れていく使用の仕方もあります。

 

土のう袋の使い方

 

土のう袋の使い方はいたってシンプルで土のう袋の中に土を入れて使用します。例えば

 

土を入れた土のう袋を積み重ねて土砂災害を防いだり、土木工事の際に使用する。

 

側溝の泥上げの時に側溝から上げた泥を回収してもらう為に土のう袋を使用する。

 

軍事的には防弾等の為に土を入れた土のう袋を積み重ねて使用する。

 

などといった使用方法が存在します。ちょっと更に特殊な使い方で栽培用として使用したり、植生の土のう袋があったり、土を詰めなくても使用できる土のう袋があったりしますが、これは後でご紹介します。

 

土のう袋とガラ袋の違いって?

 

よく土のう袋とガラ袋って同じだと思って使用したり呼んだりしている方が多くいます。

 

確かに土のう袋は基本的には土を入れて使用するものなのですが、建築現場ではリフォーム現場等でガラ袋の代わりに土のう袋を用いる場合があります。この使い方は本来は間違った使い方なのですが、ガラ袋よりも安くて、小さい袋で十分で、ガラ袋じゃなくて土のう袋で十分使えるという場合には、それはそれで有りだと個人的には思います。

 

ただし、一応理解して欲しいのは

 

土のう袋

 

土を入れて使用する袋で熱や紫外線に強い材質にする為にPE、ポリエチレンで作られています。サイズは土を入れても持ち運びしやすいように48cm×62cmが基本サイズになります。

 

ガラ袋

 

読んで字のごとくガラ(ゴミや廃材)を入れる為の袋です。やぶれにくさに強くする為にPP、ポリプロピレンで作られています。サイズはできるだけガラを入れる為に60cm×90cmが基本サイズになります。

 

ガラ袋に関してもっと詳しく知りたいという方はこちらを参考にしてみてください。

 

土のう袋の種類

 

サイズ

 

基本は先ほども紹介しましたが、土のう袋のサイズは48cm×62cmが基本サイズになります。ガラ袋と違って土のう袋の中に土を隙間無く詰めますので土を入れた状態で土のう袋を持とうと思うと結構な重量になります。一般成人が普通に持てる土のう袋のサイズが48cm×62cmなのではないかと個人的には思っています。

 

*すみません。正確にはなぜこのサイズなのかは確認はしていません。ご了承ください。

 

素材、材質

 

それも先ほど触れましたが、熱や紫外線に強くなくてはいけないのでPE、ポリエチレンで作られています。ただし、同じPE、ポリエチレンと一言で言っても何でもそうですが、グレードや作り方によって耐久性はかなり変わってきます。

 

一番シンプルな理解としては価格の高い土のう袋は高い耐久性をもっており、数年間もちますが、価格の安い土のう袋は耐久性は低く数日や数週間しかもたない傾向にあります。俗に言う価格相応というやつですね。

 

UV土のう袋

 

土のう袋の中でも高い耐久性を追及する為に作られたものでUV土のう袋というものがあります。紫外線に強く、UV土のう袋の種類にもよりますが、黒色のUV土のう袋は特に高耐久性をもっています。高耐久なUV土のう袋であれば目安として3年間ほどもちます。その代わり、当たり前の話しですが、1袋あたりの価格はかなり高くなります。

 

*参考
萩原工業 UV土のう袋 ブラック (UVB8) 8枚【あす楽】

 

その他の土のう袋

 

土を入れずに使用する土のう袋

 

近年では、中詰め作業を省力化する専用の土嚢製造機が開発されている。中詰めの土砂を必要としない土嚢も開発されている。こちらは、高吸水性ポリマーを内容物としており、水をかける事によって土嚢として機能するようになっているため軽く、持ち運びが容易である。また、使用後に乾燥させれば、再び軽い状態に戻り、繰り返し使用できるといった特性を持っている。
財団法人日本消防設備安全センターにて、消防防災活動用資機材として認定の土嚢袋「ドノウレンジャー」がある。吸水により膨張し、吸水前の4kgから吸水後21kg程度になる。ヒノキの間伐材・デンプンを主材料とし、比重が水より重く水に沈み、早く、コンパクトで、女性や高齢者にも扱いやすく、使用後は内容物の炭と消臭土壌バイオ菌の活性化で肥料効果を促すため、環境循環型である。
引用元:ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%9F%E5%9A%A2

 

緊急用、再利用の観点から土ではなく水を利用して使用する土のう袋も最近ではあります。発想や環境面等に関してはバツグンの土のう袋なのですが、ただし価格の安い土のう袋に比べて市場に出回っていないせいかわかりませんが、価格はもの凄く高いです。

 

*参考
緊急土のう ドノウレンジャー 【河内スティール】  5袋入り【防災用品】

 

植生土のう袋

 

これも環境に配慮された土のう袋のひとつで、土のう袋に種子・肥料が装着されている為、現地発生土を充填して設置するだけで緑化が可能になる土のう袋です。

 

この土のう袋も通常の土のう袋に比べれば比較的価格の高い商品になります。

 

*参考
植生土のう袋 100枚入 ロンタイ グリーンバッグ

 

土のう袋の耐久年数

 

これは正直ピンキリです。一番多く使用されている価格の安い輸入品の土のう袋であれば直射日光に当たった状態であれば1週間~10日程もてば良いほうだと思います。あとは価格やグレードに合わせて1ヶ月もつもの、半年もつもの、1年、2年、3年もつものと分かれていきます。

 

各メーカーさんや各問屋さんレベルの人であれば各土のう袋の耐久年数の目安は知っていますので、土のう袋を販売している販売店員さんがしっかりと熟知していれば答えてくれるはずです。答えれないのであれば無知識な人か販売店員に耐久年数の情報が回ってきていないかなので、そのお店で土のう袋を購入する事はおすすめできません。

 

土のう袋の梱包単位

 

通常の土のう袋であれば50枚/袋になっていて、その50枚/袋が8袋入って1梱包は400枚入りになっているかと思います。

 

土のう袋を小出ししてくれて1枚単位で販売してくれるか、梱包単位または袋単位でしか買えないかは各販売店さんの対応次第になります。

 

土のう袋の製造元

 

土のう袋もブルーシートやガラ袋と同じように国産品であれば萩原工業様やその他の製造メーカーが存在しますが、市場に出回っている数で言えばやはりほとんどが価格の安い輸入品になります。

 

ただ、土のう袋を使用する期間にもよるので価格の安い輸入品の土のう袋は長期間の使用はできません。長期間土のう袋を使用しなければいけない場合は国産品の土のう袋や輸入品でも価格の高い土のう袋を使用しなければいけないと思います。

 

土のう袋を激安で販売しているサイト

 

良い土のう袋であろうが、安い土のう袋であろうが、各グレードに合わせた土のう袋を激安の最安値で販売している販売元は存在します。

 

個人的に「これは激安の最安値なんじゃね~の?」と思ったサイトを紹介しますので参考にされたい方は是非参考にしてみてください。

 

*参考
土のう袋・土嚢袋・土納袋(輸入品:多用途)50枚口紐付き 48×62cm

 

土のう袋栽培って?

 

最近は、ちまたで土のう袋栽培なるものがにわかに人気が出てきているみたいです。

 

袋栽培とは、プランターや鉢の代わりに土のう袋や麻袋(南京袋)、培養土や肥料が入っていたポリエチレン製袋などを使い、そこに土を入れて野菜を育てる方法です。土のう袋や麻袋はそのまま使えますが、ポリエチレン製袋の場合は、水抜き穴をあらかじめ開けてから使います。袋栽培なら野菜用の大型プランターを用意する必要もないし、育て終わった後も袋を畳むだけでいいから、コストもかからないし片付け場所にも困りません。また、プランターより場所をとらないので、ベランダや駐車場の片隅、玄関のアプローチなど、日当りの良い小さなスペースがあれば大丈夫!これなら畑や庭がなくても、気軽に野菜づくりを楽しめますよね。
引用元:http://hanagokoro.co.jp/btoc/lesson/3989

引用元:花ごころ様
http://hanagokoro.co.jp/

 

通常、家庭で作る野菜の栽培はプランターを使用するのが一般的ですが、野菜の作り方はそのままで土のう袋をプランター代わりとして使用できますという感じだそうです。

 

私はチャレンジした事はありませんが、基本的な作り方としてはプランターでの野菜作りと変わらないみたいなのでチャレンジしてみようと思う方は是非チャレンジしてみてください。

 

最後に

 

個人的に理解している中での土のう袋の特徴をできる範囲でご紹介させてもらいました。ひょっとしたら「全然浅い知識だね!!」なんて思われた方もいるかもしれませんが、そう思われた方は御容赦ください。

 

ひょっとしたら浅い知識かもしれませんが、私の知識が1人でも多く手助けになってくれれば幸いです。

 

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