常日頃から思うことなのですが、言葉や説明の仕方は非常に複雑で同じような事を言っているのに違った解釈になったり、違った事を言っているのに同じような解釈をされたり、つくづく日本語というのは複雑で解釈のし難い言葉だと思ってしまいます。
なぜ突然、建築道具と関係が無いこのような話しをするかと言いますとつい最近の話しなのですが「エッ!?そうなの??」と思うような表現に出くわしたのでそのお話しをしたくて書きました。
*参考
マキタ ML801マキタ電動工具 14.4/18V兼用 充電式LEDワークライト ML801(本体のみ)【バッテ…
以前から充電式インパクトドライバのセットを購入するとサービスで付いてきた充電式蛍光灯(ML184)
以前から隠れ人気商品のひとつとして存在しているマキタの充電式蛍光灯(ML184)がある事は、みなさんご存知かと思います。
これは蛍光灯本体に、マキタの共通充電バッテリーを装着する事で持ち運びしやすい、明るい蛍光灯だという事で多くの大工さん、職人さんが持っている商品です。
さらに価格自体も大して高くないのも人気の要因のひとつです。しかし価格が安い事は良いことなのですが、反面あまりにも安すぎる事から商品価値自体があるのかないのかという疑問的な部分もあります。
以前からよくある話しとして充電式インパクトドライバのセットを購入されるお客様が「普通に買うのは嫌だ!値引きしてよ!!」と言われた際に値引きではなく「充電式インパクトドライバのセットに充電式蛍光灯(ML184)をサービスで付けますよ。」というやりとりが多くありました。
マキタや販売店としては価格の値引きをされて粗利を減らすよりも安い充電式蛍光灯(ML184)をサービスでプレゼントした方が、売上を変えずに多少の粗利が削られる程度で済むのでどこの販売店であっても同じような手法で販売していました。
お客様からしても充電式インパクトドライバのセットを購入するのと同じ価格で、使い勝手の良い充電式蛍光灯(ML184)が付いてくるので誰も文句は言いませんでした。むしろ喜んでいた方です。
このやり方は、通常の販売上よりも展示会の時ほど多くあった話しで、マキタ自身も充電式蛍光灯ならサービスの一環で付けれますという感じだったみたいです。
その為、充電式蛍光灯をまともに購入される大工さん、職人さんは比較的少なくマキタの充電式蛍光灯(ML184)を持っている方の多くは、充電式インパクトドライバを購入した時に付いてきたものという方が多いと思います。
個人的には、こうなってしまうと商品というよりも粗品のひとつなんではないかと錯覚を起こしてしまいます。
しかし、マキタの充電式蛍光灯(ML184)がどれだけ価格が安かろうが使い勝手が良く特に冬場の日照時間が短い季節には大変重宝するアイテムなので、ひとつは持っていても損はしないアイテムなのではないでしょうか!?
セットに付いてくる?サービスでくれる?どっちがどう違うの?
そんな流れが数年間続いていた時にマキタも次なる手を打ってきました。
新商品、充電式LEDワークライト(ML801)の登場です。
LEDライトが非常に明るく、消費電力を抑えれるので世の中の流れに沿って充電式蛍光灯(ML184)のLEDライトバージョンを新たに販売し始めました。
その充電式LEDライト(ML801)は従来の充電式蛍光灯(ML184)に比べれば明るさは非常に明るいのですが、価格的には高くなってしまいました。
この充電式LEDワークライトが新たに発売された際にマキタの営業マンが「この充電式LEDワークライト(ML801)は従来の充電式蛍光灯(ML184)に比べて、結構価格が高いので以前のように充電式インパクトドライバのセットを購入された方にサービスで充電式LEDワークライトを付けますという事が出来ない商品です。これは揺るがないと思います。」という事を話していました。
現に周りの大工さん、職人さん、誰に聞いても充電式LEDワークライトを「くれた」とか「付けてもらった」という方は存在していませんでした。
しかし、先日マキタ主催の展示会の案内を見せてもらいました。
全国的にマキタの数字が2月に下がるので全国の各地で2月にマキタの展示会をする所がほとんどだと思います。
その展示会の案内の目玉商品の中のひとつに台数限定ですが、充電式インパクトドライバに充電式LEDワークライト(ML801)付という企画商品がありました。
「あれ???」
台数限定とはいえ充電式インパクトドライバのセットに充電式LEDワークライト(ML801)付とは、以前のマキタの営業マンの話しと違うのではないか?と思いました。
しかし、冷静に考えた時にちょっとした疑問が生じました。
案内には充電式インパクトドライバのセットに充電式LEDワークライト(ML801)付となっている。これは充電式LEDワークライト(ML801)をサービスで付けますという意味なのか?はたまた充電式インパクトドライバのセットの中に充電式LEDワークライト(ML801)がセット商品として組み込まれているものなのか?と疑問に感じてしまいました。
ただ間違いが無いことは、この疑問のどちらであったとしても結論から言えば台数限定とはいえ充電式インパクトドライバのセットを購入した方は同じ価格で充電式LEDワークライト(ML801)が手に入るという事です。
別に、以前話しを聞いたマキタの営業マンに騙されたという感情ではないのですが言葉の表現というのは、いかようにも取れるなと改めて思った瞬間でした。
「セット商品に同じ価格であるモノが組み込まれている」、「セット商品に同じ価格であるモノがサービスで付いてくる」、ニュアンスも違えば提供者側の真意も違うのでしょうが、最終的な結論としては同じという・・・。
*参考
マキタ ML801マキタ電動工具 14.4/18V兼用 充電式LEDワークライト ML801(本体のみ)【バッテ…
言葉の表現の難しさ、特に日本語の表現はどうとでも捉えれるなと感じた瞬間でした。
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