どこの商品も値上りする中で・・・。

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昨年の消費税8%増税くらいを皮切りに各メーカーの価格改定がスタートしました。価格改定という名の値上げです。どこのメーカーに関してもこぞって言う事は部材代が上がった為に現状の価格では対応しきれないという発言。

 

*参考
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建築業界はアベノミクスの恩恵を受けていない?

 

要はアベノミクスという名の景気対策で自動車メーカーのトヨタ等の俗に言う大手企業が利益を得る為と言っても良いような対策。為替のカラクリでトヨタ等の海外に商品を輸出するような企業はこぞって業績を上げていますが、逆に建築道具関係は、ほとんどが部品等を輸入で賄っています。

 

一部の部品だけの対応であればまだ良いのですが、海外に工場を持っていて大半の製造工程を海外で行なって最終組立や最終検査のみを日本で行なっているというメーカーは少なくありません。

 

その為、建築業界では価格の値上りの影響がモロにきています。

 

まずは先頭バッターとして建築道具の超有名どころのタジマが全商品値上りに踏み切りました。タジマの商品のほとんどが日本では作られていないという話しを聞いたことがあります。

 

建築道具メーカーの中では比較的に順調な業績で大手のタジマが値上りを大々的に言うのですからそこから他の建築道具メーカー、建築資材メーカもこぞって値上りです。

 

特にヒドイのはブルーシート、土のう袋、ガラ袋、釘、ビスといったほぼ100%に近い確率で中国に生産させている建築資材関係です。

 

釘、ビスは特にステンレス系、コーススレッド、ワイヤー連結釘、ボードビスは価格が跳ね上がっています。コーススレッド、ワイヤー連結釘、ボードビスは大工さんが特に多く使用する釘、ビスなので以前からホームセンター、金物店、道具屋さんがこぞって価格競争している部分です。

 

価格競争している為、完全な薄利多売商品です。コーススレッドは各ホームセンターはホームセンターオリジナルのコーススレッドを売っているのでかなりがんばって価格を据え置きにしています。なので一番困っているのが金物店、道具屋さんです。原価が上がっているので売値も上げたいのですが、上げてしまうと大工さんはホームセンターで買ってしまうと板ばさみ状態です。ワイヤー連結釘、ボード釘は、ホームセンターオリジナルは比較的に少ないのでまだ勝負できているような状態です。

 

ブルーシートに関してはホームセンターもあおりを受けているのか通常のサイズよりも多少小さくして価格は据え置きなんていうセコイ売り方をするホームセンターもあります。

 

この値上げが止まらない状態は為替の関係もあるのですが、根本的な部分は中国の物価上昇がひとつの要因です。中国の物価の上昇、中国人の賃金の上昇が大きくモノによっては以前のように中国産が当たり前のように安いという根底をひっくり返すように日本で製造するのと中国の企業に作ってもらうのとほとんど値段が変わらないという局面まで近づいてきています。

 

メーカーは価格を上げるが販売店は出来る限り価格を上げない

 

本来、景気が良くなる=商品の価格が上がっているではなく、景気が良くなる=自分の賃金、給料が上がるのが景気が良くなっているひとつのバロメーターです。建築道具、建築資材に関して言えばどこの企業も苦しんでいます。苦しんでいる中でも他社に負けないように、いつか景気が良くなることを信じてがんばっています。

 

ただし理解していなくてはいけないのは、どこのメーカーも原価が上がると商品の価格に転嫁しますが、ホームセンター、金物店、道具屋さんは身を削ってでも価格を上げないように努力しています。他社との競争に負けないようにという部分も確かにありますが、根底は商品を買ってくれる大工さん、職人さんに少しでも価格の面で喜んでもらえるように努力している為です。

 

大工さん、職人さんの手間代が上がっていない以上、大工さん、職人さんが使用する消耗品も出来る限り価格を抑えないと全員が共倒れしてしまいます。

 

*参考
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長くなってしまいましたが、物価が上がって商品が値上りしている中で大工さん、職人さんの手間代だけは上がらないという現状をどこかが変えていかないと建築業界は廃れていく一方なのではないでしょうか。

 

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