ハンマータッカとステープルの選び方

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ハンマータッカとステープルと言えばワンセットでステープルと呼ばれる針をハンマータッカで打ち込むという建築現場用のホッチキスというイメージでしょうか。しかし、このハンマータッカとステープルは、なかなかの曲者で問題をいくつか抱えています。

 

*参考
ラピッド スウェーデンタッカー用 ハンマータッカーR-19

 

建築現場においてよく

 

「ハンマータッカがすぐに壊れた」

 

「弾(ステープル)が詰まった」

 

なんていう話し声が良く聞こえてきます。

 

MAXのハンマータッカとステープル

 

昔から建築現場に携わっている方、ハンマータッカやステープルを多く使用する大工さんや瓦屋さんなんかにはハンマータッカと聞けばMAXのハンマータッカやステープルが第一に頭に浮かんでくる方が多いと思います。

 

今現在でもそうなのですが、足長10㎜のステープルを一般的には多く使用しています。(MAXのハンマータッカとステープルを使用している方がほぼ対象)昔は胴縁や野地板にステープルを打つことが多かったので良かったのですが、最近では構造用合板、集成材、乾燥材等硬い材料にステープルを打つ事が多くなっているので、胴縁に入る程度の力でハンマータッカを叩くと硬い下地材にはステープルが浮いてきてしまいます。

 

その為、ステープルが硬い材料にでも入るような力でハンマータッカを打つのですが、すると今度はステープルの足自体の強度が力に耐え切れず、ステープルの足がひん曲がった状態で上面が沈んだ状態になってしまいます。

 

ステープル本来の「留める」という意味を成しませんし、ハンマータッカ自体の負担が大きいので故障の原因になってしまいます。

 

MAXのハンマータッカとステープルの場合、新品のうちは足が曲がる程度で済みますが、それを何回も繰り返しているとドライバ部分が割れたり、ドライバ部分とスライド溝部分の隙間が広がってしまい弾(ステープル)詰まりが頻発してしまいます。

 

ステープルの足が硬いステープルなんかもありますが、足が曲がる問題が多少緩和される程度で根本的な問題解決にはなりません。価格も決して安いものではないのでハンマータッカの故障や弾(ステープル)詰まりが頻発すると「このクソ道具!!」と叫びたくなると思います。

 

ラピッドのハンマータッカとステープル

 

そこで多少昔から人気になっているのが、ラピッドのハンマータッカです。よく

 

「ラピッドのハンマータッカは壊れない。」

 

という話し声を耳にします。

 

ラピッドのハンマータッカとステープルは足長7㎜のみに対応しています。しかし7㎜とMAXの10㎜よりも足が多少短いので足曲がりがほとんどありません。更にラピッドのハンマータッカは打ち込む力もMAXの10㎜タイプのハンマータッカの半分程度の力で打ち込めるのでハンマータッカ自体の故障も非常に少ないです。

 

MAXやマキタのハンマータッカとステープルで足長6㎜のタイプも存在するのですが、肩幅はMAXもマキタも12㎜あるので足長10㎜を見た後に足長6㎜のステープルを見ると極端に足の長さが短く感じてしまいます。

 

逆にラピッドのハンマータッカとステープルは肩幅10㎜に対して足長7㎜なので足の長さが短く感じられません。

 

ラピッドのハンマータッカが拡販されたのは販売店の営業努力

 

販売店さんがMAXやマキタの足長6㎜のハンマータッカとステープルを大工さんや職人さんに提案しても「この長さで本当に効くかな?」なんて話しになってしまいます。

 

そこでラピッドのハンマータッカとステープルのこれまでの話しを大工さん、職人さんに説明して「ハンマータッカは軽い力で作業するもので、力で打ち込むような作業をしていては、すぐにハンマータッカが壊れてしまうよ。ラピッドなら力じゃなくても食い込むよ。」という説明を大工さん、職人さんが聞くと必然的にラピッドのハンマータッカとステープルが選ばれます。市場に拡販されたのも必然と言えば必然なように感じます。

 

*参考
ラピッド スウェーデンタッカー用 ハンマータッカーR-19

 

現在の建築現場においてハンマータッカとステープルを最重要で使用しているのは瓦職人、コロニアル職人の方々がルーフィングをする時ではないでしょうか。ルーフィングをする時は出来る限りスピーディーに作業する事が求められるので作業最中に「ハンマータッカが壊れた。」なんて事を言っている暇はありません。

 

たかがハンマータッカ、されどハンマータッカです。

 

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2 thoughts on “ハンマータッカとステープルの選び方

  1. 木工DIYを趣味にしております。初心者の質問です。電動丸鋸マキタ190mmとtriton9-3/4インチ所有しております。丸鋸の鋸身の厚さ指定に、1.6や1.8mm以下。逆に2.4mm(tritonの場合)以上とあります。以下と以上の違いとは?
    それと、鋸刃の種類のには縦びき、横びき、マイターカット、仕上げ用に歯数の多いもの、加工の材質、などtrendの鋸刃に一覧表ありました。
    では、2.4mm以上の鋸身厚さでは仕上げカットは不可能ということでしょうか。
    ご教示くださいませ。

    1. 丸ノコのチップソーの厚みに関しては、物理上はほとんどのチップソーが取り付けもできますし、使うことも可能です。ただし、何ミリ以下や何ミリ以上という指定や推奨があるのは、丸ノコのモーターに負荷を掛けない、壊れにくくする、切れやすくするといった理由が存在しているからです。

      仕上げカットの概念に関しては、人それぞれによってどこまで綺麗に切れば仕上げ用なのかという点が変わってきますので一概には言えませんが、間違いなく言えることは、より仕上げを綺麗にしたいというのであれば歯の数が多いに越したことはありません。なので歯の数が多い厚みのあるチップソーでも仕上げ用のチップソーであれば十分に仕上げ用として使えます。

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