現代の大工さんの中でゼットソーを使用していない人は何割くらいでしょうか?というくらいゼットソーはメガヒットしました。
なぜメガヒットしたのでしょうか?
*参考
Z ゼットソー 265 本体
ゼットソーが発売されたのは25年程前になると思います。
当時は岡田金属がタガネをメインにしているメーカーでしたので替刃式ののこぎりはあまり製造していませんでした。
パネルソーは製造していましたが、パネルソーでは大きいものは切れません。
この当時は目立てをして使用する両刃のこぎりが主流でした。
この時に岡田金属が目立てしたのこぎりよりも切れるという触れ込みでゼットソーを売り出した時に、人件費の高騰による両刃鋸の目立ての値上げ、応援の大工手間の値上げ等が重なり、瞬く間にゼットソーが売れました。
ゼットソーが推し進める切れるというのは「綺麗に切れる」という意味ではありません。
「早く切れる」という意味です。
両刃のこぎりの目立ては刃先の高さ、アサリを限りなく揃える事が基本になり、刃先が揃っていると切断小口が綺麗に切れます。
その代わりに切断する時に接触している刃が全て同じように当たるので食いつきが悪く滑るような感覚で切れます。
ゼットソーは横目の刃先のみ研ぐ部分を5本に1本、余分に削って他の刃先よりも低くしてあります。
そうする事で綺麗な小口にはなりませんが、食い込みやすくなり切りやすくなります。
下地を切る際には「良く切れる」という話しになりやすいと思います。
*参考
Z ゼットソー 265 本体
のこぎりと言えばゼットソー、ほぼ鉄板だと思います。
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