ホールダウン金物と聞いてピンとくる大工さんがどれくらいいらっしゃいますでしょうか。昨今の厳しい構造や耐震性を重視される中で住宅の組立には欠かせない建築金物です。
数年、１０数年前であれば「ホールダウンなんて入れたこと無いぜ。」なんて言っている大工さんも少なくなかったと思います。今現在では考えられないような話しなのですが、昔であれば中間検査等もゆるかったので中間検査の担当者が指摘するのが面倒くさいと思うか、この大工さんに指摘したら後々面倒な事になるなと思って指摘しないか、みたいな話しや流れになっていたのではないでしょうか。
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今現在ではホールダウンを入れないなんて問題外、話しになりません。
筋かいが入った住宅で地震で横揺れの力が掛かった際に筋かいがあるために柱が抜けようとします。
その柱が抜けないように、必要な数値のホールダウンが必要になります。
もしも、この筋かいが入っていなかったとしたら、ホールダウンも必要ありません。
基本的な考えとしては筋かいとホールダウンは１セットとして考えなければいけません。
当たり前の話しですが、筋かいの必要性が一番理解しているのは大工さんです。大工さんに構造の話しをすれば「建前で上の方に上がると弱い構造の住宅と強い構造の住宅は身体で分かる。」なんて話しが飛び出してきます。
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ホールダウンはあくまで筋かいの補助的な金物ですが、どのように筋かいを入れれば住宅が頑丈になるか、どのような構造材を使用すれば強度が上がるのか、図面上だけで話しをする設計士さんだけではなくて現場を肌で体感している大工さんの意見も汲み込めれるのが一番ベストなのではないでしょうか。
ということは余談ですが、大手ハウスメーカーよりも地元の工務店さんの方がやっぱりお施主様の意見が通りやすいのかな…。
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