建築現場においては家を建てたり直したりするだけではなく作業し終わった後の掃除も重要な作業のひとつになります。
リフォームに関しては特によほどの事がない限りハウスクリーニングは入らないので日々の作業した後の大工さんの清掃作業、お掃除が重要になります。新築工事の場合に関してもお施主様に引き渡す前に最後にハウスクリーニング等が入ってキレイにしてくれますが、大工作業中には住宅内のキレイさを保たなければいけないので日々のお掃除が当たり前のように必要になります。
しかし、現実は「面倒くさい」とか、お施主様の気持ちにならずに「ちょっと汚くても平気だろう」と楽観的に捉える大工さんは数多く存在しています。
正直言ってこの考え方は一昔前の大工さんの考え方です。現在では大工さんもサービス業のひとつと言っても良いような時代になってきています。
現在は掃除がしっかりと出来る大工さんが選ばれます。
大工の腕も重要ですが、それよりも「挨拶がきちんとできる」、「愛想が良い」、「現場がキレイに保たれている」といったお施主様目線をしっかりと意識できる大工さんが選ばれる時代です。
なので現場作業での掃除は非常に重要な要素です。しかし「面倒くさい」、「手間が掛かる」という事自体は間違ってはいません。少しでも掃除の作業効率を上げるのにおすすめなのが高級座敷箒です。
通常の座敷箒ではなく高級な座敷箒です。
高級座敷箒なら掃き心地、ほこり、ゴミの取れ具合が格段に違い、掃除の作業効率が上がります。
座敷箒とは本来は畳の床を掃除するための箒です。近年ではフローリングを使用した床の住宅が圧倒的に増えてきているので座敷箒が活躍される場面は減ってきています。しかし最近ではフローリング床の場合でも座敷箒が登場する場面が徐々に増えてきています。質の良い座敷箒を使用すればフローリングの板目同士の隙間にあるほこりもきれいに掃けますし座敷箒の穂が床にやさしく当たるので床を傷つけず掃除をする事ができます。
また、座敷箒を使って掃除をする事はハウスダスト対策にも繋がってきます。座敷箒で丁寧に掃けば掻き出したハウスダストをまき散らす事はありませんし、掃除機のように排気する事もありません。
良い座敷箒で畳を掃除する場合には畳の目に沿って掃く事で畳表面だけでなく繊維の間のホコリ等も掻き出してくれます。ハウスダスト対策という点では掃除機よりも座敷箒の方が優れています。
長柄の座敷箒を使用すれば腰を屈めずに掃除出来るので体の負担も減りますし、手首も痛くなりにくいので長時間の作業でも苦痛になりにくいです。
良い座敷箒であれば箒の穂が畳にツヤを与え、年数を重ねるごとに飴色の美しい畳になっていきます。フローリング床に関してもフローリング材を痛めないので質の良い座敷箒を使うことをおすすめします。
最高級の座敷箒を参考にされたい方は是非参考にしてみてください。
*参考
江戸川区無形文化財保持者【新井 克己】畳やフローリングなどのお掃除に。箒(ほうき)・節電・…
座敷箒の保管方法も簡単です。
座敷箒の穂先が斜めになっていない長柄の座敷箒の場合には、面を交互に均等に使用しましょう。穂先の減りが均等になり、クセもつきにくいので長持ちします。
収納する際には穂先が床に着いていると穂先が曲がってしまい100%の性能が発揮されないので空中に浮かせるように収納しましょう。仮に大工さんの場合にはクルマの中に載せっぱなしになるかと思いますので寝かせた状態で出来る限り穂先が潰れないようにしましょう。仮に穂先が曲がってしまったとしても霧吹き等で濡らし少し時間をおいてから手グシでまっすぐに伸ばしてください。
風通しの良い場所に吊り下げて保管するのが一番ベストですが、仮にそれが出来なくて虫に食われたとしても大丈夫です。虫に食われた場合には穂の根本に1㎜程度の穴が空きますので穴を見つけたら、その穴の中に殺虫剤を噴射してください。この虫は特に人体には害はありません。
座敷箒を使用していれば自然と穂が磨り減っていきます。理想的な使い方は座敷、畳の部屋用⇒板の間、フローリング⇒玄関用⇒庭掃除用という順でおろしていくのが良いと思います。
質の良い座敷箒を使用する事によって掃除の作業効率も上がりますし、身体への負担も軽減されますし、座敷箒自体も長持ちしますし、道具のみならず清掃道具も良いものを使用した方が全ての面において良さが出てきます。
大工さんが建築現場で掃除をする際にかなりの確率で座敷箒は使用されるかと思います。その時に出来る限り良い座敷箒を使用する事をおすすめします。
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