振動ドリルとハンマードリルの違いとは?

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振動ドリルとハンマードリルでは何が違うのでしょうか?実際に使用された事のある人なら大体は分かると思います。

 

*参考
マキタハンマードリルHR4013Cマキタ電動工具 40mmハンマードリル【AVT搭載】 HR4013C(SDS-ma…
 

振動ドリルとハンマードリルの構造

 

振動ドリルとハンマードリルは、どちらもコンクリートに穴を空ける時に使用する工具です。振動ドリルとハンマードリルを比較した時に明らかにハンマードリルの方が軽く当てただけで簡単に早くコンクリートに穴を空けることができます。

 

ハンマードリルは電動ハンマーと同じ方法で可動します。モーターの回転をピストン運動に代え、そのピストンで空気を圧縮して、圧縮した空気でドリルを叩き、コンクリート用ドリルビットの先端でコンクリートを叩いて少しずつ砕いて、回転でコンクリートの面を削りながら、かき出して穿孔していきます。

 

鉄工ドリルのように強く抑える必要はありません。逆に強く抑えてしまうと、ピストンの先の叩く部分のストロークが縮められるため穿孔スピードが若干遅くなってしまいます。

 

振動ドリルは電動ハンマーのような機構ではありません。ドリル軸に前後数mmの遊びがあって、その遊びの量を変えるカムが入っており、1回転のうち10回くらい遊びを大きくしたり、小さくしたりして使用者が強く抑える力を利用して、微妙な振動を作り、その振動で回転作業のみで穴を空けやすい状態を作り出しています。
 

穿孔能力

 

カタログ上でも書いてありますが、ハンマードリルの方が大きな穴を空けることができます。振動ドリルは使用者が強く抑える力を利用しながらの穿孔作業になりますのでハンマードリルに比べれば穿孔能力は弱いです。
 

歴史

 

現在でもこの手のドリルと言えば「ヒルティが良い。」とか「ボッシュは良いね。」といった声がちらほら耳にします。

 

ヒルティやボッシュが良くてマキタ、日立が悪いというわけではなく、昔は国産の小型のハンマードリルは製造されていませんでした。その為、比較対象が国産の振動ドリル対外国産のハンマードリルという比較になってしまい、根本的な比較の土俵がズレた状態で解釈されたまま現在に至っています。

 

マキタや日立もハンマードリルを販売しだしましたが、当初は外国産が良いというイメージが色濃く、性能上ヒルティと変わりませんと、うたってもマキタ、日立のハンマードリルの方が価格が安い事が逆に性能が劣っているのではないかと逆効果になって売れませんでした。

 

現在では、マキタ、日立の営業努力もあったり、実際に使用した人がヒルティと比べても遜色ないという部分が浸透してきてマキタや日立のハンマードリルも売れてきています。逆にヒルティやボッシュがマキタや日立の国産に価格を合わせてきているのが現状です。

 

*参考
マキタハンマードリルHR4013Cマキタ電動工具 40mmハンマードリル【AVT搭載】 HR4013C(SDS-ma…

 

コンクリートに穴を空ける作業において最も多いのは、アンカー工事前の穿孔作業になると思います。アンカー工事においては空ける穴は真円に近ければ近い方がアンカーとしての性能が100%発揮されます。真円に近い綺麗な穴を空けようとした場合も振動ドリルよりもハンマードリルの方が綺麗に穴を空けれます。是非参考にしてみてください。

 

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