ドリルを研磨する際に重要な要素である「シンニング研磨」って聞いた事ありますか?
「シンニング研磨」とは穴を空ける材料にドリルの食いつきを良くして切削抵抗を軽減して穴を空ける効率を良くする為の研磨方法のひとつです。具体的にはドリル先端のチゼル部分の心厚だけを少し落として、負のすくい角として切れ刃を形成します。
ドリルを研磨する際に、この「シンニング研磨」をしっかりとする事によってポンチ等によるちょっとした下穴を空けなくてもドリルがブレたり、暴れたりする事なく穴を空けたい部分に正確に綺麗な穴を空けることが出来ます。
目次
簡単にドリルを研磨する研磨機とは?
ドリルを研磨する方法のひとつとしてグラインダーを使ってドリルを研磨しているのをたまに見受けられますが、どれだけ先端を尖らせてもシンニングは作れませんのでドリル精度は良くなりませんし、消耗はかなり激しいですし、はっきり言って時間のムダです。そんな精度の良くないドリルの研磨に時間を掛けているのであれば本来の作業にもっと時間を費やした方がよっぽど経費削減になります。
ドリルを日頃から良く使用される方であれば多くの方はドリル研磨機を使用して簡単に研磨しています。
少し昔であればドリルの研磨機イコール10万、20万円ほどしていてドリルの研磨をするのにこれだけのお金を掛けて採算が合ってるのか合っていないのかわからないような高価な買い物でしたが、最近ではかなりリーズナブルに研磨機が購入できます。
そんなドリルの研磨機でメジャーなのがニシガキから出ている鉄工ドリル研磨機、ドリ研シリーズです。
ドリルを研磨する研磨機、ドリ研Sシンニングとドリ研Xシンニングの違いは?
鉄工ドリル研磨機のドリ研シリーズのおすすめはドリ研Sシンニングとドリ研Xシンニングです。ドリ研Sシンニングとドリ研Xシンニングの何が違うのかというと
:ドリ研Sシンニング
研磨機自体がプラスチックで出来ていて従来の研磨機よりも大幅にコストダウンさせていますが、研磨の精度は高性能のままでどちらかと言えばより現場向きに作られている研磨機です。
:ドリ研Xシンニング
研磨機自体は従来通り金属で出来ていてコストダウンされています。研磨制度はかなり高くどちらかと言えば工場向けに作られている研磨機です。
どちらの研磨機にしても簡単に精度の高いドリルの研磨が出来るという点で人気のある研磨機ですし、個人的にもおすすめしたい工具です。
ドリル研磨機でドリルを研磨しないと鉄工ドリルを購入するコストはバカにできませんよ
鉄工ドリル自体は消耗品ではあるのですが、決して安いものではありません。研磨せずに使い捨てをしていれば結構なコストが掛かります。
ドリルで一番重要な部分はドリルの先端部分なので先端部分がダメになってしまえばドリルとしての働きをしてくれません。しかし裏を返せばドリルの長さ分、先端を作り続ける事が出来ればかなりのコストダウンに繋がってきます。
新しいドリルを購入して使っては捨てを繰り返すのも結構ですが、せっかく一度購入したドリルなので研磨して使い続けれるのであれば出来る限り使い続けて頂いてコストダウン、ゴミをださないエコへの配慮を今よりも考えて頂ける事が個人的にはうれしい部分です。
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